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『お日さまとお月さまになったきょうだい』はお母さんに化けた虎の話です。 この類型の民話は世界中に分布していますが、ヨーロッパの『赤ずきん』や中国の『狼おばあさん』等が同じ類型の話です。このように同一のモチーフも各国の文化と情緒によってどれほど多様に変奏されるかもしれません。
『赤ずきん』の軽快さに比べ、『お日さまとお月さまになったきょうだい』は全体的に哀調を帯びています。虎と子どもたちの対決にはユーモラスな面もありますが、結局地上での問題解決のかわりに神的な存在の助けをかりた解決、そして子どもたちが地上をはなれて太陽と月になったという神話的な側面も韓国特有のものです。
またこのお話には「もち一つくれたら命は助けてやる」「おいらを生かすつもりなら、つなをおろして下さい」等の面白い言い方がくり返されます。昔から韓国の子どもが喜んで覚える言い方です。
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